実は少し前から「ACT」という言葉を聞いたことがあって、興味を持ったもののどういうものなのか理解できずに頭の片隅に追いやっていました・・・そんなある日この本を見かけて「読みやすそう!」という思いで手に取ってみました!
結果、めっちゃ読みやすい!そして面白い!となったので、記事にしたいと思います🎵
「ACT」とは?
フルネームは「アクセプタンス&コミットメント・セラピー」といいます。(中略)
アクセプタンスとは「受け止める」ということ、コミットメントとは「宣誓をして、それに沿って動く」というニュアンスがあります。つまり「現状を受け止め、自分が大切にしていることを明確にして、それに基づいて行動するための心理療法」を言えるでしょう。
と一見難しそうにも思うのですが、例をあげたら自分にとても身に覚えがあることばかり。
例えば、自分の思考が自分を不幸にしている、と思ったことはありませんか?
何か失敗した時に必要以上に「自分はなんてこんがこともできないんだろう」と落ち込んでみたりすること。
他には「自分はなんでこんなにナガティブなんだろう、ポジティブに考えられるようにならならいと!」と無理に思考をポジティブに寄せようとすること。
特に私はこの思考を持っていて、どうやったらポジティブに思考を変えることができるのか、そういった本を探したり、それができないと書かれた本を否定してみたりしていました。
ACTはポジティブであることより「価値」を重視する
ネガティブ思考の私にとって、今日からポジティブになれる!なんて魔法の言葉があったら、そこに魅力を感じてしまいますが、ACTは違います。
ACTの考え方の上では、ポジティブ・ネガティブのどちらが良い、という判断はしません。大切にしているのは「価値」の部分です。
自分にとって価値のあるものは何かを知り、価値に沿った行動をすることを提案しています。
例えば家族の健康に価値を持っている人は、誰かが病気になることをポジティブに受け入れることは難しいと思います。ただ、その家族の健康の価値をもとに「今できることを探して行動すること」は今を見ていてポジティブな行動と言えるでしょう。ACTの考え方は今を受け入れ、価値に沿って行動することを重要視しています。
ACTの実践方法とは?
本の中でたくさん実践方法があるので、私は一つ印象に残ったものを紹介します。
ACTの本質はAction(行動)することにあり!
先ほどACTは「価値」を重視するとありましたが、まずはその価値を知るところから始まります。
なのでステップとしては
1.価値を紙に書き出す
2.小さくて簡単な目標を立てる
3.短期的な目標を立てる
4.中期的な目標を立てる
5.長期的な目標を立てる
と続きます。そこで面白いのが「死者の方が得意なこと」は目標にしないことです。
例えば「子どもを叱らないこと」は死者の方が得意なことにあたります。代わりに子どもを叱らないためにどんな行動をとれるのかを考え「1日1回子どもを褒める」とかの行動を目標にするのです。
都度、自分の価値に振り返り「私が今、大切にしなきゃいけないことはなんだっけ」と自分に問い、その価値に沿うように行動するのです。
身近の例で置き換えるとそこまで難しくなさそうですね🎵
30歳を超えて、自分のメンタルの波に悩みを抱えているため、早速私も本にあったエクササイズを日々意識し、自分のメンタルと向き合っていきたいと思います。